「好きなんだ・・・」





校舎の屋上に声が響いた。
辺りは既に夕暮れ色に染まっている。
その陽に照らされ、佇む2人の少年。
しばしの沈黙を経て、少年のうちの一人が口を開く。





「・・・ごめん。ルルーシュの気持ちには応えられない」





その言葉に、少年のうちのもう一人は静かに目を閉じる。
静かに、そのまま・・・





それから少年、枢木スザクは去って行った。


扉が静かに閉まる。


その情景を最後まで耳で追いながら、






“あぁ、知っていたよ・・・”






胸のうちでそっと呟いた。










15歳の冬。








俺の恋が終わりを告げた。







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パラレルの連載物。
スザルル派にとっては鬼門のスザユフィから・・・
ごめんよルル・・・

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