スザクとシャーリーの会話。
「・・・なんであんなに仲良いのかな?」
「え?・・・あぁ、ルルとカレン?」
スザクの視線は、たった今2人が消えていった扉に釘付けだ。
「仲良いよね・・・」
「う〜ん、スザク君が転校して来るずっと前からあんな感じだからね・・・」
「そうなの?ずっと前っていつから?」
「いつ・・・っていうか、私がルルーシュに会った時には既に仲良かったかな・・・」
「シューリーがルルーシュと会ったのって高校の入学式の時だろ?ルルーシュが総代を務めた・・・」
「うん、そう。ルルが男子の総代で、カレンが女子の総代。ルルもカレンも頭良いよね。・・・やっぱりルル、頭良いコが好きなのかな。カレンも頭良い人好きみたいだし・・・」
「え!?それは困るよ!」
「え?」
(なんでスザク君が困るんだろ?)
スザクを見ると明らかに焦りの色を浮かべている。
(あ、もしかしてスザク君、カレン狙い?だとしたら悪いこと言っちゃったかな・・・)
「でも、(カレンは)わりと面倒見も良いし、意外に頼れたりするから頭は良くなくても大丈夫だと思うよ!」
「・・・そうかな?」
「うん!それにスザク君には運動があるじゃない!この間の剣道大会だって優勝だったし!スザク君にはスザク君の良いところがたくさんあるんだから諦めたりしちゃ駄目だよ!何事もトライしてみなきゃ!」
「シャーリー・・・うん、分かった。そうだよね。何事もやってみなきゃだよね。ありがとう!なんか元気出てきた!!」
「うん、その調子!」
(良かった!元気になって・・・)
スザクの恋を微笑ましく見つめていたシャーリーは、まさか自分がライバルにエールを送っていただなんてことはつゆにも思わなかった。
+++
僕、頑張るよシャーリー!
>>back